善五郎の滝(乗鞍岳を仰ぎ見る「乗鞍三滝」の名瀑)
乗鞍地区の小大野川にかかる鈴蘭橋の下流約250mに位置する滝で、規模は落差約22m、幅約8mです。
この滝は、番所大滝と同様に、小大野川が乗鞍火山の「番所溶岩」(普通輝石紫蘇輝石安山岩)を刻んでつくったものです。
下流側の河床には、番所溶岩の柱状節理が水平に侵食されてできた、変形の五角形から六角形の模様がみられるといいいます。
この滝は名勝として古くから知られ、三本滝(長野県名勝)及び番所大滝(松本市特別名勝)とともに「乗鞍三滝」ともよばれます。また、かつては乗鞍岳を対象とする山岳信仰の行場であったとする考えもあり、人文景観としての価値もあります。
滝見台から善五郎の滝を眺めると、背後には乗鞍岳がみえ、四季折々の自然の豊かさを感じることができます。